日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
結腸癌のリンパ節転移様式の検討
高島 茂樹関野 秀継桐山 正人冨田 富士夫小坂 健夫上野 桂一上村 卓良片山 外一山口 明夫喜多 一郎小森 和俊米村 豊宮崎 逸夫三輪 晃一
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17 巻 (1984) 4 号 p. 763-770

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抄録

肉眼的に根治切除と判定された結腸癌94例を対象にそのリンパ節マップの検索から結腸癌のリンパ節転移様式を検討した, 採取リンパ節総数は4,070個, 平均43.3個で, 転移率は46.8%, 転移度は4.2%であった. 群別リンパ節の転移率ならびに転移度は癌腫近傍の結腸壁在および傍結腸リンパ節の転移率42.6%, 転移度11.7%を最高に, 中枢側方向では中間リンパ節がおのおの22.3%, 7.4%, 主リンパ節が4.3%, 2.1%を示し, 腸管軸方向では口側5cm以内がそれぞれ10.5%, 4.4%, 肛門側5cm以内が4.3%, 2.3%であった. 腸管軸方向転移の拡がりはn4の一例を除き口側は10cm, 肛門側は5cmまでに限られた. 以上より転移方向として中枢側が腸管軸方向に比し優位を占め, しかも腸管軸方向では口側が肛門側より優勢であることが示唆された.

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