日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
肝切除創面の止血法
ヒトフィブリン糊接着の経験
今岡 真義佐々木 洋石川 治大東 弘明谷口 健三岩永 剛
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17 巻 (1984) 9 号 p. 1737-1741

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抄録

肝切除創面の止血に, 本邦ではじめてヒトフィブリン糊を応用した. これはヒトフィブリノゲンにトロンビン, アプロチニン, Caの混液を添加したもので, これを創面に塗布し止血した. 肝切除47例をフイブリン糊使用15例と非使用32例にわけ, 止血の効果と術後の経過を検討し以下の結果をえた. 術後の排液量: 756→546ml/日に減少, 手術時間: 7時間→6時間20分と約40分短縮, 術翌日のGOT値: 460→356IU/lと低下, 37℃ 以下の解熱に要した日数: 9.8→6.7日と短縮 (すべて平均値).
肝切除創面のヒトフィブリン糊による止血は, 操作が容易で完全に止血できる新しい止血法で, 術後の経過も良好にすることができた.

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