日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
胸部食道手術における片肺換気
可動性ブロッカー付気管内チューブの使用経験
杉原 隆幕内 博康佐々木 哲二田島 知郎三富 利夫山崎 陽之介
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18 巻 (1985) 7 号 p. 1595-1599

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抄録

可動性ブロッカー付気管内チューブ (ユニベントチューブ) による片肺換気を32例の胸部食道手術に応用した. 本チューブは挿管及び気管支ブロックの操作が比較的容易にでき, 開胸側の肺を虚脱することにより, 十分広い術野が得られ手術操作が容易となった. FiO2は通常0.5以上とし, 1例を除いてPaO2を90mmHg以上に維持しえた. 肺シャント率は肺換気時に平均25.3%にまで上昇したが, ブロックを解除後は前値に復し, またブロックによる心係数への影響は認めなかった. 術後の肺合併症の発生は片肺換気施行例ではむしろ少なかった. ユニベントチューブによる片肺換気は, 操作が容易で安全に施行でき, 胸部食道手術に有用である.

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