日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
多発胃癌の臨床病理学的検討
小坂 健夫三輪 晃一米村 豊伊井 徹北川 裕久竹田 利称津川 浩一郎松本 尚浦出 雅昭杉山 和夫藤村 隆長谷川 啓前田 基一大山 繁和藪下 和久渡辺 俊雄橋本 哲夫山口 明夫宮崎 逸夫
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21 巻 (1988) 10 号 p. 2362-2365

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抄録

胃癌852例中多発胃癌は49例 (5.8%) に認められた.多発胃癌は単発胃癌と比較すると高齢者, 男性に高率である特徴があった.個数は2個が86%とほとんどを占めた.癌巣の位置的関係は, 副癌巣が主癌巣より噴門側のものは27%, 平行のものは39%, 幽門側のものは35%であった.組織学的には分化型が多く, 分化型+分化型が60%を占め, 壁深達度は浅いものが多く, 早期癌+早期癌が53%を占めた.胃全割で組織学的に精査した68例では多発胃癌の頻度は5.9%から13.2%に上昇した.副癌巣のほとんどはF-lineより肛門側に存在しており幽門側胃切除術で残胃に癌を取り残さないためには, F-lineを含めて切除することが肝要である.

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