日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
閉塞性黄疸における脾体積の検討
藤井 康史児玉 治田中 恒夫市場 康之土肥 雪彦
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キーワード: 閉塞性黄疸, 脾体積
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21 巻 (1988) 3 号 p. 858-862

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抄録

閉塞性黄疸30例において, 減黄後2期手術前の脾体積をCTより算出して検討した. 脾体積は減黄率b値と明らかな相関 (p<0.01) をみとめ, K-ICG値は脾体積200cm3以上例で低い傾向であり, 胆管炎合併例は非合併例に比べ脾体積が有意に大きかった (p<0.05). 術後経過は, 脾体積200cm3未満例では合併症20%, 入院死亡10%に対し, 脾体積200cm3以上例では合併症70%, 入院死亡60%であった. 合併症別には, 消化管出血, 肝不全, 循環不全合併例の脾体積は全例200cm3以上であった. すなわち, 門脈系血行動態の異常や胆管炎合併により脾体積が増加することが推察され, 脾体積増加例では術後に消化管出血をはじめとする合併症が生じやすい傾向がみとめられた.

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