22 巻 (1989) 7 号 p. 1839-1846
完全皮下埋め込み式カテーテル (SIP) を用いた間歇的投与による在宅静脈栄養法 (HPN) を14症例に施行した. 従来より用いられてきた体外露出部分を有するBroviac catheterに比べて, SIPでは輸液非投与時にはカテーテルの管理が容易となり, quality of lifeの改善が得られた. 合併症はカテーテルの閉塞が1例にみられたのみで, カテーテル感染は1例にもみられなかった. 抜去を要した合併症発生頻度はBroviacでは2.04回/1000日であったのに対し, SIPでは0.18回/1000日と有意に低率であった. 以上SIPは合併症の発生頻度が低く, 安全に使用可能であり, またquality of lifeの面からもSIPのHPN用カテーテルとしての有用性は高いと考えられた.