22 巻 (1989) 9 号 p. 2230-2235
5型胃癌119例の肉眼形態から5-I型 (49例), 5-II型 (47例), 5-III型 (20例), 5-IV型 (3例) の4型に亜分類し, 臨床病理学的に検討した. 5-II型胃癌は5-I型に比べ高分化型癌は少なく, 中分化型癌が多くみられた. 5-III型, 5-IV型では低分化癌が多くなり, 5-IV型では全例低分化型癌であった. 深達度ではpm癌が5-I型で75.5%を占め, 他型とで有意に多くみられた. リンパ節転移頻度では5-I型と5-II型との間に差はなかいが, 5-III型, 5-IV型にその頻度が高かった. 5生率では5-I型が91.0%ときわめて良好で, 一方5-IV型では5生例はみられなかった. したがって5型胃癌の中に予後の良好な群ときわめて不良な群が混在し, 臨床病理学的にも異なるものが包括されていることから5型胃癌の再検討の必要を指摘した.