日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
女性胃癌の更年期前後における臨床病理学的特徴
松井 道宣小島 治川上 定男上原 泰夫山口 俊晴高橋 俊雄
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23 巻 (1990) 3 号 p. 705-708

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抄録

女性胃癌に対する内分泌環境の影響を検討するために更年期前 (20~39歳) 24例と更年期後 (60~79歳) 152例について臨床病理学的に比較し, さらに免疫組織学的染色法によりestrogen receptor (ER) の発現頻度を観察した.更年期前では更年期後に比べ, M領域 (52.6%) に多く, 肉眼型では更年期前では, 3, 4, 5型が87.4%, 更年期後では60.7%と更年期前で浸潤型の頻度が高かった.組織型は, 更年期前では未分化型が75.0%, 更年期後で45.8%であり, 更年期前で未分化型が多かった.累積生存率は両群間に有意差はなかった.ERの発現頻度は若年ほど高く女性胃癌の発育進展に女性ホルモンの関与が示唆された.

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