日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
モノクローナル抗体を用いた大腸癌肝転移および局所再発に対する腫瘍画像診断
坂本 純一渡辺 正加藤 知行村山 浩基和田 喜美夫高木 弘中里 博昭
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23 巻 (1990) 4 号 p. 1001-1005

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抄録

H-15は大腸癌培養細胞HT胃29の細胞表面に発現している分子量200 Kdの糖蛋白に対するモノクローナル抗体で, 認識する抗原決定基はシアル化LewisaとCross Reactivityを有している.H-15は, 血清学的, 免疫組織学的検索で, 大腸癌細胞表面に高率に検出され, 他癌や正常組織ではほとんど存在していないことが証明されている.抗体を放射性ヨードでラベルし, ヌードマウス移植ヒト大腸癌に投与したところ, 鮮明な腫瘍画像が得られた.大腸癌症例における臨床応用では, 0.2~10mgの抗体を0.2~10m Ciの131Iでラベルし, ガンマカメラを用いて抗体の局在を検討した.抗体投与による重篤な副作用はなく, 肝転移20例中4例, 局所病変8例中3例において, 直接腫瘍画像を描出することができた.

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