大腸穿孔21例を対象とし, 穿孔部位, 原因, 臨床症状, 手術時期, 手術術式, 術後経過より検討した. これは虫垂炎を除く消化管穿孔例97例の21.6%, 大腸手術例173例の12.1%にあたった. 大腸穿孔の確定診断は, 遊離ガス像の出現率が33.3%と低い事もあり必ずしも容易ではないが, われわれは発症6時間以内に11例 (52.4%) と早期に手術を施行し全例救命しえた. 大腸癌穿孔は8例にみられ大腸癌手術の6.1%にあたり, 全例に治癒切除を施行した. 累積生存率はKaplan-Meier法にて2年生存率100%, 5年生存率75.0%であった. 同期間の全大腸癌例の5年生存率は65.1%, 治癒切除例の5年生存率は79.8%であり, 穿孔例, 非穿孔例の間に差異は認められなかった. 穿孔例といえども癌に対する積極的な治療を行うべきと考えられた.