日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
ヒト大腸癌細胞株をヌードマウス継代中に発生したマウス由来腺癌XK-4細胞の性状と転移能に関する検討
足立 俊之犬房 春彦森 亘平原 聡相良 憲幸松田 泰次安富 正幸
著者情報
ジャーナル フリー

24 巻 (1991) 12 号 p. 2982-2989

詳細
PDFをダウンロード (16884K) 発行機関連絡先
抄録

新しい腺癌肝転移モデルを樹立した.1985年10月に当院で手術した直腸癌組織をヌ-ドマウスの背部に移植し, ヒト大腸癌細胞株KUM・RK-4Nを樹立し以後継代した-1990年2月にこの腫瘍より初代培養を行い培養細胞株を樹立した.この細胞をヌードマウスに尾静脈注入および前腸間膜静脈より注入したところ, 約2-3週間で肺および肝臓に明瞭な結節型の転移巣を生じた.ヒト癌でのヌ-ドマウスにおける転移はまれであり, この培養細胞の染色体分析およびアイソザイム分析ではマウス由来の癌と考えられ, また胸腺正常同系マウスへの移植は拒絶されたため, ヌードマウス由来腺癌と考えXK-4細胞と名ずけた.今回, このXK-4細胞の生物学的特性と肺および肝臓への転移能を検討した.

著者関連情報
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top