日本消化器外科学会雑誌
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Print ISSN : 0386-9768
Gastritis cystica polyposaを母地として発生したと考えられた早期残胃癌の1例
真次 康弘高橋 信吉岡 伸吉郎岡島 正純田代 裕尊豊田 和広正岡 良之江藤 高陽
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24 巻 (1991) 8 号 p. 2211-2215

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抄録

胃切除後の胃空腸吻合部に発生したポリープ状の粘膜隆起病変は, 1965年のNikoraiらのgastritis cysticaという報告に始まり, 現在ではLittlerら (1972年) のいうgastritis cystica polyposa (以下GCPと略す), あるいは古賀ら (1976年) のいうstomal polypoid hypertrophic gastritisといわれている. 最近になり, CCPを母地として発生したと思われる吻合部残胃癌が報告されるようになり, その発生機序について関心が持たれている. 今回われわれは, 十二指腸潰瘍にて胃切除 (Biriloth II法) 後, 36年目に発見された吻合部早期残胃癌の1例を経験したので報告する.症pllは71歳の男性で, 胃空腸吻合部に全周性の無茎性ポリープ様病変を認め, 組織学的には幼若な胃小寓上皮の過形成と幽門腺類似の粘液腺の過形成および嚢胞化が特徴的で, CCPと考えられた. さらに病巣の一部には高分化型腺癌が散在しCCPを母地として発生した吻合部早期目癌と考えられた.

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