日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
原発性十二指腸球部膠様腺癌の1例
佐々木 誠押淵 徹浜崎 宏明藤本 正博梶原 義史松尾 繁年角田 司
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24 巻 (1991) 9 号 p. 2419-2423

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抄録

原発性十二指腸球部膠様腺癌を経験した. 症例は66歳女性, 嘔気, 嘔吐を訴えたため, 上部消化管X線検査, 内視鏡検査を施行したところ, 十二指腸球部に潰瘍を伴うBorrmann2型様の腫瘤を認め, 生検の結果はGroupVであった.原発性十二指腸球部進行癌の診断のもとに, Childの変法による膵頭十二指腸切除術を行い, 治癒切除した.切除標本では腫瘍は, 十二指腸球部大蛮側を中心に広がり, 4.0×0.5×1.0cmの大きさで不整形の潰瘍を伴うBorrmann2型様の外観を示した.腫瘍の主体は十二指腸粘膜下にあり, 腫瘍細胞は, PAS染色陽性で, ムチン産生性の膠様腺癌と診断され, 組織学的には, Brunner腺から発生したものと考えられた.十二指腸球部の膠様腺癌は, 本邦では自験例が初めてと思われるので, 若干の文献的考察を加えて報告する

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