結腸人工肛門の閉鎖術を施行した50例中17例 (34%) に術後合併症が認められた.発生件数は23件で, 種類は吻合部狭窄 (10%), 創感染 (8%), 腸閉塞 (6%), 腹壁瘢痕ヘルニア (4%), 縫合不全 (2%), 縫合糸膿瘍 (16%) であった.このうち5例 (10%) では手術的治療を要した.各因子の検討では, loop colostomyで合併症頻度が低率であった (p<0.05).原因疾患, 人工肛門の部位, 閉鎖術までの期間, 術前腸管処置, 腸切除の有無は合併症発生と関連が認められなかった.人工肛門閉鎖術に適切な時期に関しては議論が一定していないが, 症例によっては造設後3か月以内の早期でも, 安全に施行可能と考えられた.合併症防止には, 発生しうる合併症を念頭においた注意深い手術操作が重要と考えられた.