食道granular cell tumorを内視鏡的ポリペクトミーにて切除した1例を経験した.症例は78歳の女性で, 主訴は特記すべきことはなかった.他院で胃内視鏡検査施行時に食道胃接合部直下に山田3型のpolypを指摘され当院にて生検したところ食道granular cell tumorと診断されたので内視鏡的ポリペクトミーを施行した.
腫瘍は下部食道に発生したSweet corn型をしたgranular cell tumorで組織学的に悪性所見は認めなかった.2か月後の胃内視鏡検査では切除部位に異常は認めなかった.
食道granular cell tumorは, われわれが検索したところ詳細な記載のある本邦報告例は80例と少なく, 治療法は経過観察, 手術的切除, 内視鏡的ポリペクトミーと分かれている.腫瘍の大きさやその浸潤度を考慮しなければならないが, われわれは内視鏡的ポリペクトミーが治療法の第1選択と考えられる.