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日本消化器外科学会雑誌
Vol. 28 (1995) No. 4 P 961-965

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http://doi.org/10.5833/jjgs.28.961


胃癌胃切除術後の消化器症状の治療目的で半夏潟心湯または六君子湯を4週間投与し自覚症状累積消失率, 症状消失までの期間を検討した. 食欲不振累積消失率は半夏潟心湯群では早期から改善がみられたが, 最終的にはほぼ同程度の改善効果を示した. 胃のもたれ, 胸やけは両群ともほぼ同程度の改善効果を示した. 悪心・嘔吐は半夏潟心湯群の方が早期から改善がみられたが, 最終的な改善効果は六君子湯群の方が高かった. 症状消失までの期間は半夏潟心湯群で悪心. 嘔吐, 食欲不振, 胃のもたれ, 腹部膨満感, 心窩部痛, 腹鳴で, 六君子湯群で悪心・嘔吐, 心窩部痛で早期に消失したが半夏瀉心湯群の方が高い効果が得られた. 全般的には半夏潟心湯群で肥満度が普通, 体表面積が中程度, 胃癌亜全摘症例に, 六君子湯群で, 肥満度がやせ, 体表面積が小さい, 胃癌全摘症例に高い改善効果がみられたことからもそれぞれの処方の「証」がある程度確認される結果が得られた.

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