日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
Proliferating cell nuclear antigenおよびKi-67標識率からみた胃内分泌細胞癌の生物学的悪性度評価
田中 伸之介森 寿治中村 浩冨田 昌良梅野 寿実池田 靖洋菊池 昌弘
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29 巻 (1996) 4 号 p. 795-799

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抄録

臨床上予後不良とされる胃内分泌細胞癌 (小細胞癌) の生物学的悪性度をPCNA標識率およびMIB-1標識率を用いた細胞増殖活性の観点から検討した.
内分泌細胞癌 (22例) のPCNA標識率は平均56.3%, MIB-1標識率は平均53.9%であった.これは対照として検討した通常の管状腺癌 (20例) のPCNA標識率 (平均40.3%) およびMIB-1標識率 (平均29.9%) に比べ有意に高率であった (p<0.01).さらに内分泌細胞癌の一部に管状腺癌を伴っていた腫瘍 (6例) での検討でも, 内分泌細胞癌部のPCNA標識率 (平均53.8%) およびMIB-1標識率 (平均56.2%) が, 同一腫瘍内の管状腺癌部のPCNA標識率 (平均42.3%) およびMIB-1標識率 (平均41.9%) に比べ有意に高率であった (p<0.05).
以上より, 胃内分泌細胞癌は細胞増殖活性の観点からも, 通常の管状腺癌に比べ生物学的悪性度の高い腫瘍であることが示唆された.

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