日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
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結腸癌による孤立性副腎転移の1切除例
小澤 正則落合 浩平藤田 正弘森谷 洋大山 仁進藤 学桜庭 弘康
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29 巻 (1996) 8 号 p. 1825-1829

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抄録

X結腸癌による孤立性副腎転移の1切除例を経験したので報告する. 症例は46歳の男性で, 回腸の単純性潰瘍穿孔のため緊急開腹が施行されたが, 同時に下行結腸に狭窄を伴った癌病変 (SS, N1 (+), P0, H0, M (-): Stage IIIa) が発見され, 左半結腸切除が併施された. その10か月後にCEAの上昇を認め, 検査にて膨張性に発育した右副腎腫瘍が発見され, 切除された. その組織は中分化腺癌で初回結腸癌のものに類似しており, ほかに再発・転移病変のないことより, 孤立性副腎転移と診断された. 本邦における孤立性副腎転移切除の報告は6例である. いずれも男性優位で, 無症状であり, 腫瘍マーカーの上昇が契機で発見されている. このため切除腫瘍径は平均7.9cmと大きいが, 切除は容易であるため積極的な手術が有用とされている.

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