日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
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胃癌周術期における血中rapid turnover protein値の推移と非特異的免疫学的指標との関連性
鷲澤 尚宏
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30 巻 (1997) 9 号 p. 1912-1921

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抄録

31例のstage I, II胃癌患者を対象に, 周術期における栄養状態の変動と宿主免疫能の変動の関連性をみる目的でalbumin (Alb) とtransferrin (Trf), prealbumin (PA), retinol結合蛋白 (RBP) の3種のrapid turnover protein (以下, RTP) を中心とした栄養学的指標とリンパ球サブセットなどの免疫学的指標について比較検討した. 術後2週目において3種のRTPはすべて, CDllb (+) CD8 dull (+) 細胞比, CD16 (+) CD57 (-) 細胞比と正の相関を示し, NK細胞および活性型NK細胞との相関がAlbよりも明らかであった. Alb, RTPの変動から検討すると, 術後3日目から7日目への変動率と術後2週目のCD4 (+) CD45RA (-) 細胞比, CDllb (+) CD8dull (+) 細胞比は正の相関傾向を示した. これらより, 周術期において, RTPの変動は宿主免疫能と関連する重要な栄養学的指標と考えられた.

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