日本消化器外科学会雑誌
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特発性血小板減少性紫斑病に対するハーモニック・スカルペルとエンドカッターを用いた腹腔鏡下脾臓摘出術
袖山 治嗣花崎 和弘若林 正夫五十嵐 淳中田 伸司川村 信之宮崎 忠昭
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1998 年 31 巻 8 号 p. 1857-1861

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抄録

特発性血小板減少性紫斑病10症例に腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した.最近の5症例には, 頭側高位の右側臥位でハーモニック・スカルペル (LCS) を用いて胃脾間膜などの切離を行い, 最後にエンドカッターで脾門部を一括処理する術式を施行した.1例は出血のため開腹に移行したが, 他の4例では出血のコントロールも容易であり, 平均手術時間は1時間37分で従来の腹腔鏡下脾臓摘出術5例の平均3時間10分より有意に短時間で開腹手術と同様であった.術後経過も順調で, 重篤な合併症も経験しなかった.本術式は特発性血小板減少性紫斑病症例に対する優れた術式であると考えられた.

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