日本消化器外科学会雑誌
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胆管内発育型肝細胞癌の3切除例
高山 博夫大場 範行小里 俊幸高木 正和中上 和彦伊関 丈治遠山 和成伊東 和樹室 博之
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33 巻 (2000) 12 号 p. 1910-1914

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抄録

1995年4月から1999年3月の当科での肝細胞癌切除例45例中3例 (6.6%) に胆管内腫瘍栓が認められた. 初発症状は発熱や腹痛で, 2例に軽度ビリルビン上昇を, 2例に胆道系酵素上昇を認めた. 全例に術前胆道ドレナージを施行した. 術式は腫瘍の進展状況と肝予備能を考慮して決定し, 胆管内腫瘍栓は胆管切開時に摘出した. 病理学的には, 3例とも低分化のHCCで, 2例は浸潤型発育を示し, 脈管浸襲傾向が強かった. 1例に肝内転移を認めた. 2例が再発し, 再発形式は残肝, リンパ節再発であった. 1例が術後8か月で再発死し, 1例が16か月再発生存中, 1例が21か月無再発生存中である. 胆管内発育型肝細胞癌は悪性度が高く, 肝切除を施行しえることは比較的まれである. 今回の3症例では, 患者が高度の黄疸を呈する前に診断しえたため, 肝切除を施行しえたものと考えられた.

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