日本消化器外科学会雑誌
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脾原発inflammatory pseudotumorの2例
川島 邦裕小沼 英史真嶋 敏光岩本 末治木元 正利山本 康久角田 司
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33 巻 (2000) 3 号 p. 357-361

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抄録

脾原発inflammatory pseudotumorの2 例を経験したので報告する. 症例1は53歳の男性で, 胃癌にて遠位側胃切除術を施行後, 腹部超音波検査にて脾腫瘤を指摘され入院した. 腹部CT検査で脾内に被膜を有する低吸収値の腫瘤を認め被膜のみに造影効果を認めた. 胃癌の孤立性脾転移, 脾過誤腫などを疑い摘脾術を施行した. 症例2は40歳の女性で, 6 年前に子宮全摘の既往があり, 胃粘膜下腫瘍の経過観察中に腹部超音波検査にて脾腫瘤を摘摘され入院した. 腹部CT検査で等吸収値の腫瘤を認め, MRI検査ではT1, T2強調像とも低信号で, ガドリニウム負荷にて内部が淡く造影された. 症例1の経験からinflammatory pseudotumorも疑い摘脾術を施行した. いずれも病理組織学的に脾原発in-flammatory pseudotumorと診断した. 本例は2例とも開腹手術の既往があり, 開腹操作が本症の発生に関与している可能性が示唆された.

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