日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
早期胃癌術後再発症例の検討
ロジスティック回帰分析による多変量解析を用いた危険因子の検討
望月 文朗藤井 雅志笠倉 雄一鈴木 哲郎金森 規朗東風 貢山形 基夫岩井 重富
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33 巻 (2000) 4 号 p. 440-447

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抄録

早期胃癌術後再発の危険因子を明らかにする目的で, 再発症例M癌1例 (0.2%=1/455), SM癌23例 (4.1%=23/558) の計24例 (2.4%=24/1,013) について, 再発部位・再発までの期間について検討し, 年齢・性差・占居部位・肉眼分類・腫瘍径・手術々式・組織型・深達度・INF・脈管侵襲・りんぱ節転移・多発癌の有無について, 再発を認めなかった症例と比較した. その結果, χ2検定では腫瘍径・組織型・深達度・脈管侵襲・りんぱ節転移・多発癌の有無が, 多変量解析では組織型・深達度・りんぱ節転移・多発癌の有無において有意差を認めた. 再発形式は遠隔転移が最も多かった. SM癌に加えてりんぱ節転移陽性・未分化型・多発癌の危険因子のうち1項目でも有している症例は, 血行性転移を念頭に置いたfollow upが必要で, SM癌+2項目以上危険因子の例は, D2以上のりんぱ節郭清と術後補助化学療法が必要であると考えられた.

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