大腸癌治癒切除後の卵巣転移は比較的まれな再発形式である. 今回, 我々は大腸癌治癒切除後の卵巣転移を切除した2例を経験したので報告する. 症例1: 27歳の女性. 下行結腸癌(n1 (+)で組織学的根治度A)術後6か月に両側卵巣腫瘍を認め, 両側付属器切除・子宮全摘術施行し, 両側卵巣ともに組織学的に大腸癌卵巣転移の診断であった. 大腸癌術後18か月, 癌性腹膜炎・肝転移にて死亡した. 症例2: 39歳の女性. 下行結腸癌(n1 (+)で組織学的根治度A)術後11か月に卵巣腫瘍を認め, 両側付属器切除施行し, 組織学的に右側卵巣の大腸癌卵巣転移の診断であった. 大腸癌術後19か月健存中である. 2例ともに閉経前の女性, リンパ節転移を有する下部進行大腸癌であり, このような症例では, 卵巣転移を念頭に入れた術後follow upが必要と思われた. 本邦論文報告例の集計による文献学的検討を含めて報告する.