36 巻 (2003) 10 号 p. 1396-1400
近年, 超音波検査・CT検査・MRI検査などの臨床画像診断法の進歩は著しい. コーン・ビームCTとは, 円錐X線ビームを360度1回転させて投影で得られる2次元データから3次元画像を再構成する方法である. 今回我々は, 優れた空間分解能を有するコーン・ビームCTを用いた空気造影検査にて胃病変の診断を試みたので報告する. 症例1(早期胃癌)においては, 癌の描出が可能であった. 症例2 (進行胃癌) においては, 腹腔内から観察した画像に構成することで狭窄部を立体的に捉えることができた. 症例3 (胃粘膜下腫瘤) においては, 形状・大きさ・表面の性状・食道胃接合部との位置関係を正確に判断することが可能であった. 臨床応用するためには, 診断の恒常性や質的診断を向上など問題が山積しており, 今後症例を重ね検討を行う必要がある.