日本消化器外科学会雑誌
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胆管内腫瘍栓を伴った腫瘤形成型肝内胆管癌の1例
日比野 茂藤岡 進加藤 健司待木 雄一朽名 靖竹之内 靖高良 大介松葉 秀基森前 博文吉田 カツ江
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36 巻 (2003) 9 号 p. 1281-1286

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抄録

症例は78歳の女性. 食思不振を主訴に来院した. 腹部超音波にて右肝内胆管の拡張と, hyperechoicで境界不明瞭な不整形の腫瘤像が認められた. 腹部CTでは肝右葉にlow densityの腫瘤性病変が認められた. その末梢側の肝内胆管と, 右尾状葉の肝内胆管が拡張していた.門脈右枝近傍に結節状でlow densityの腫瘤性病変が認められた. 上腸間膜動脈造影門脈相では門脈は右本幹で狭細化しており, 前区域枝は造影されなかった. 内視鏡的逆行性胆管造影では左肝管がわずかに造影されるのみで右肝管は途絶していた.
以上の所見より肝内胆管癌と診断し, 手術を施行した. 切除標本肉眼所見では右肝管より発育した腫瘍栓が総肝管に突出していた. 病理組織学的に中分化型腺癌であった. 本症例は肝右葉原発の肝内胆管癌で, 胆管内に発育進展したものと推測され, 肉眼分類は腫瘤形成型+胆管内発育型とした.

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