日本消化器外科学会雑誌
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満104歳男性の横行結腸癌手術の1例
川村 英伸荒谷 宗充阿部 薫飯島 信旭 博史斎藤 和好
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38 巻 (2005) 10 号 p. 1618-1623

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抄録

近年, 我が国の高齢者化の進行とともに超高齢者に対する開腹手術例も増加してきているが, 100歳以上の症例となるとその報告は極めてまれである. 今回, 満104歳の大腸癌患者に対し大腸切除術を施行し, その後満107歳までの天寿を全うされた男性を経験したので報告する. 症例は腹痛を主訴に来院し, 腹部X線写真にてイレウスの所見を認め入院した. 注腸造影X線検査にて大腸肝彎曲部にapple core signを認め, 横行結腸癌の診断にて全身麻酔下に大腸部分切除術を施行した. 術後9病日, 創感染による腹壁. 開が併発し, 保存的処置ののち2度目の全身麻酔による創再縫合を行った. その後は順調に経過し, 術前と同様杖歩行が可能となり, 術前後の精神状態は不変であった. 128病日退院し, 退院後3年8か月無再発で生存され, 平成16年8月, 107歳で老衰により永眠された. 100歳以上の超高齢者であっても, 術前の全身状態がよく待機手術であれば安全に手術が可能であると考えられる.

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