日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
術後3 年無再発生存中の大動脈周囲リンパ節転移陽性進行胆嚢癌の1例
徳山 泰治清水 泰博安井 健三
著者情報
ジャーナル フリー

38 巻 (2005) 6 号 p. 667-672

詳細
PDFをダウンロード (755K) 発行機関連絡先
抄録

症例は50歳の女性で, 2001年2月, 腹痛が出現し近医を受診した. 諸検査で胆道系に異常を指摘され当院へ紹介された. 腹部造影CTで胆嚢体部に3cm大の結節状の腫瘤を認めた. 肝十二指腸間膜内リンパ節は腫大し膵頭部への浸潤が疑われ, 大動脈周囲リンパ節 (No.16b1) は1cm大に腫大していた. 肝門部で右肝動脈は腫大リンパ節により強く圧排されていた. ERCPでは非拡張型膵胆管合流異常が存在し, 胆嚢体部に腫瘍による陰影欠損を認め, 総肝管および総胆管はリンパ節により圧排されていた. 以上より, 傍大動脈リンパ節転移を伴う進行胆嚢癌と診断し, 2001年5月肝右葉切除・膵頭十二指腸切除術を施行した. 病理診断は乳頭腺癌, 進達度ss, No.8p, 12b, 12p, 14, 16b1 リンパ節が転移陽性でn3, stage IVaであった. 術後膵液瘻を併発したが術後49日目で退院し, 2004年12月現在, 再発の兆候なく外来通院中である.

著者関連情報
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top