日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
食道原発gastrointestinal stromal tumorの1例
福島 正之坂本 吉隆佐藤 永洋長尾 祐一
著者情報
ジャーナル フリー

39 巻 (2006) 4 号 p. 440-445

詳細
PDFをダウンロード (919K) 発行機関連絡先
抄録

まれな食道原発gastrointestinal stromal tumor(以下, GIST)を経験したので報告する. 症例は61歳の女性で, つかえ感が出現し, 上部消化管内視鏡検査にて食道粘膜下腫瘍を指摘された. 精査加療目的に当院紹介, CT・MRIにて下部食道に6cm大の分葉状の充実性腫瘍を認めた. 超音波内視鏡検査で固有筋層由来によるものが疑われた. 食道平滑筋腫疑いの診断で経過観察していたが, 6か月後つかえ感が強くなったため, 開腹腫瘍摘出術を施行した. 70×70mmの被膜を伴う分葉状の腫瘍であった. 免疫染色にてc-kit, CD34陽性, Desmin, S-100, α-SMA, Vimentin陰性であり, GISTと診断された. 局所再発の可能性あり, 食道切除追加を含めたin-formed consentを行い, 現在, 厳重に経過観察中である.

著者関連情報
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top