31歳の女性が第2子出産後も腹部膨満が続くため受診した. 左上腹部に直径15cmの腫瘤を認め, 膵粘液性嚢胞腫瘍と診断し, 膵体尾部切除術を施行した. 切除組織に卵巣様間質を認め, 膵粘液性嚢胞腺腫と診断した. 免疫染色にて卵巣様間質細胞の核はエストロゲン受容体およびプロゲステロン受容体がともに陽性であり, 腺腫細胞の核も一部でプロゲステロン受容体陽性であった. 本症例では既往に高プロラクチン血症があり, 授乳中の発症であった. 周産期にプロラクチンや性ホルモンの刺激を受けて腫瘍が増大した可能性が考えられた.