日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
MDCTが術前診断に有用であった腸重積合併虫垂粘液嚢胞腺腫の1例
村上 茂樹竹林 隆介竹田 正範只友 秀樹磯崎 博司庄 達夫石原 清宏酒井 邦彦
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40 巻 (2007) 4 号 p. 467-472

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抄録

腸重積にて発症した虫垂粘液嚢胞腺腫の1 例を経験した. 症例は46歳の女性で, 腹痛, 水様便を主訴に来院した. 腹部超音波検査, multidetector CT (以下, MDCTと略記) にて, 横行結腸に嚢胞性腫瘤を先進部とする腸重積の所見を認めた. 注腸にて整復を行ったが, 上行結腸下部に円筒状の腫瘤像が残り, 造影剤の回腸への流入は不能で, 整復は不完全であった. 当日開腹手術を行ったが, 虫垂は7.5×3.0cmと腫大し, 根部が盲腸内へ陥入していたため, 回盲部切除術を行った. 病理組織学的には単胞性の粘液嚢胞腺腫であり, 粘膜上皮および内容物質内には悪性細胞は認めなかった. 冠状断MDCTは, 腸重積の診断において有用であった.

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