日本消化器外科学会雑誌
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腸閉塞, 虫垂炎で発症した虫垂・回腸子宮内膜症の1例
原田 幹彦大原 正己
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40 巻 (2007) 9 号 p. 1630-1635

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抄録

腸閉塞, 虫垂炎で発症した虫垂・回腸子宮内膜症の1例を経験したので報告する. 症例は42歳の女性で, 右下腹部痛, 嘔吐を主訴に当院受診した. 右下腹部に圧痛, 反跳痛を認めた. 腹部X線検査で立位鏡面像を認め, 腸閉塞, 虫垂炎の診断で開腹した. 虫垂は回腸間膜と癒着し, 回腸壁の肥厚および出血斑の点在を認めた. 癒着剥離し, 虫垂は盲腸に重積して2cm程度であった. 盲腸部分切除, 虫垂切除を施行した. 病理組織学的検査では虫垂粘膜直下より筋層にかけて子宮内膜類似の腺管が内膜間質様組織を伴って島状散在性に増生し, 虫垂子宮内膜症と診断された. 術後ホルモン療法を施行したが, 腹痛, 食欲不振が出現し, MRIで卵巣内膜性. 胞を認めたため初回手術の2か月後, 回盲部切除および子宮全摘, 両付属器切除を施行した. 病理組織学的検査では子宮筋腫・腺筋症, 両側卵巣, 回腸子宮内膜症と診断された. 術後3年9か月現在, 無症状, 無再発である.

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