日本消化器外科学会雑誌
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Print ISSN : 0386-9768
Segmental arterial mediolysisにより大網出血を来した1症例
安岡 利恵西野 小百合荻野 史朗園山 宜延藤木 博森田 修司満尾 学川端 健二門谷 洋一
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41 巻 (2008) 1 号 p. 46-51

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抄録

症例は58歳の男性で, 上腹部痛, 下痢などで近医にて入院加療を受けていた. 腹部CTで全腹に多量の腹水貯留と大網内に血腫を認めたため, 大網出血による腹腔内出血と診断された. 腹部血管造影検査では脾下極動脈より分岐した大網動脈には明らかな血管外への造影剤漏出は認めなかったものの, 異常な血管の拡張と蛇行, および一部血管内に陰影欠損を認め, 出血源と考えられた. 動脈塞栓術では止血に至らず当院に転院となり, 同日緊急手術を施行した. 腹腔内には多量の血液貯留と大網間に血腫を認め, それ以外の出血源は認めなかったため, 大網動脈からの出血と診断し, 大網部分切除を施行した. 病理組織学的検査所見では大網動脈の動脈瘤壁が破綻し, その動脈瘤壁には島状に中膜の残存および中膜の平滑筋細胞の空胞化を著明に認めたため, segmental arterial mediolysisによる大網動脈の破綻であると診断した.

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