我々は内翻Meckel憩室による小腸型腸重積と特発性・小腸型腸重積が併存する成人腸重積症を経験したので報告する. 症例は34歳の男性で, 主訴は間欠的腹痛. 腹部造影CTで3層構造を認め, 典型的な腸重積症と診断し, 緊急手術を施行した. 腹腔鏡下に2か所の腸重積が離れて存在していることを確認し, 最小・最適な位置に5cmの補助切開を置き, 特発性・小腸型腸重積症は用手整復を行った. また, 腫瘍様部分はできるだけ整復した後に腸管切除を施行した. 病理組織学的検査では, 脂肪腫を伴う内翻Meckel憩室と診断された. 本症のように, 同時に2か所の腸重積を発症することは極めてまれであると考えられた.