日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
噴門癌における十二指腸側切離線の決定
とくに肉眼的腫瘍境界と組織学的腫瘍境界の判定に関する考察
鈴木 茂川井 忠和関 博尾沢 正俊
著者情報
ジャーナル フリー

7 巻 (1974) 5 号 p. 432-439

詳細
PDFをダウンロード (14340K) 発行機関連絡先
抄録

噴門癌に対し, 胃壁内浸潤, リンパ節転移が許容されれば, 胃全剔術を行わず, 噴門側切除にとどめる事も可能である.
噴門側切除後の逆流性食道炎予防のため, われわれは小弯側広汎切除による大湾側胃管を作ってきたが, 胃管縫合器をかける起点として肉眼的腫瘍境界より5cm離れた部分を定め, 切離線としてきた.
肉眼的に判定した腫瘍境界と組織学的境界とにどのような誤差があるか, 肉眼的腫瘍境界から5cm離して胃管形成を行つた場合のawは (-) であるかどうかを検討し, あわせてリンパ節転移の点からも噴門側胃切除の可否について検討した. その結果, 占居部位Cより口側, あるいはCMs (-) 例は腫瘍境界より5cm離れた胃管利用が可能であると判明した.

著者関連情報
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top