雑種成犬に胃切除術を合併しない各種迷切術を段階的に施行し, この間の血中ガストリンの変動をインスリンおよび試験食刺激を用いて検討した. さらに試験食刺激では幽門形成術の有無の影響をガストリン面から検討した.
インスリン刺激によるガストリン分泌は, SPVで高値の傾向を示し, SV+Pでは刺激による反応は消失した. 試験食刺激によるガストリン分泌は, SPVで有意の高値を示し, SVおよびTVではSPVより有意の低値を示した. SPV, SV, TVに幽門形成術を追加すると, ガストリン分泌は低下傾向を示したが, 有意差は認められなかつた. 迷走神経幽門洞枝はガストリン分泌促進作用を有すると考えられた.