日本衛生学雑誌
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汚泥真菌としてのGeotrichum candidumの形態変化に関する研究
坂口 平高下 忍横田 勝司
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32 巻 (1977-1978) 2 号 p. 391-397

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抄録

Geotrichum candidum IFO 4597株の形態的発育性状について,種々の栄養条件下で検討した。
0.5%グリセロールあるいは1%キシロースを含む合成培地中で発育した菌体は菌糸相の発育の結果による沈降性の非常に悪い状態を示す“バルキング現象”を呈した。しかしながら,1%グルコース培地で発育した菌体は酵母相の発育の結果により良好な沈降性を示した。グリセロール培地中で発育した菌体によるバルキングと菌糸相はペプトンやアミノ酸,アンモニウムイオンなどの窒素源の添加によっては観察されなかった。そしてこの菌糸相はグリセロール培地にCuイオンあるいはリン酸イオンの添加によって酵母相に変換された。
グリセロールを含む培地のinitial pH,特にpH6から11は菌糸相の発育に影響をおよぼした。また培養後のfinal pHの調整は二相性のY〓M変換には関係しなかった。
活性汚泥にG. candidumを実験的に加えたものでは汚泥のSV値とSVI値の両方を高めるバルキング現象を誘起した。

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