31 巻 (2005) 3 号 p. 451-459
頭頸部扁平上皮癌症例に対して,ドセタキセル併用放射線療法をA法(60mg/m2,3週毎)23例(24部位)とB法(20mg/m2,毎週)26例で行なった。一次治療効果は,A法は原発部位に対してCR 95.8%,PR 4.2%,頸部転移13例に対してCR 100%であった。B法は原発部位に対してCR 95.7%.PR 4.3%,頸部転移に対しては14例中CR 92.9%,PR 7.1%であった。副作用は,白血球減少3,4では.A法91.3%,B法7.7%とA法で有意に高く,嚥下痛,粘膜炎3,4はA法13%,47.8%,B法26.9%,80.8%とB法に高かった。その他,重篤な貧血3,呼吸困難3はA法のみであった。放射線治療の中断は,局所反応の強いB法に多かった。A法,B法ともに満足のいく治療法であるが,副作用に差が認められるため症例により選択すべきと考えた。