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頭頸部癌
Vol. 32 (2006) No. 1 P 61-67

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http://doi.org/10.5981/jjhnc.32.61

中・下咽頭

本研究の目的は病理学的リンパ節転移を有する頭頸部癌患者での術後治療の有用性を評価することにある。1993年5月~2004年4月に当科で治療を行った口腔・中下咽頭扁平上皮癌は410例であるが,この内,一次根治手術を行った口腔・中下咽頭癌症例でpN(+)例143例を対象とした。口腔癌59例,中咽頭癌25例,下咽頭癌59例,pN1:40例,pN2:103例,pNの個数は1~18個(平均3.7個)であった。手術単独群:53例,術後化学療法群:10例,術後放射線治療群:69例,術後化学放射線併用治療群:11例の疾患特異的5年生存率はそれぞれ46.2%,60%,42.6%,22.7%であり,4群間での有意差は認められなかった。術後照射を受けた患者の生命予後が有意に改善されなかったのは放射線量が少なかったためと考える。今後放射線量を60Gyまで増量することが推奨される。

Copyright © 2006 日本頭頸部癌学会

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