頭頸部癌
個別化を目指す薬物療法
中咽頭癌におけるヒト乳頭腫ウイルスの関与に関する多施設共同研究
徳丸 裕藤井 正人家根 旦有濱 孝憲志賀 清人峯田 周幸吉崎 智一大上 研二太田 一郎平野 滋益田 宗幸菅澤 正中島 寅彦花澤 豊行崎浜 教之倉富 勇一郎丹生 健一加藤 久幸今西 順久杉本 太郎鈴木 真輔佐藤 雄一郎
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37 巻 (2011) 3 号 p. 398-404

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抄録

本邦におけるHPV関連中咽頭癌の発生率やタイピング,臨床上の特徴などを明らかにするため,多施設による前向き研究を行った。2009年5月から症例の登録が開始され,倫理委員会の承認が得られた21の施設によって,中咽頭癌148例,コントロールの正常口蓋扁桃53例が登録された。PCRによるHPV検出は,中咽頭癌症例では76例(51.4%)に認められ,タイピングの結果はHPV16が69例(90.8%),HPV18:2例(2.6%),HPV58:2例(2.6%),その他HPV31,HPV35,HPV56が各1例(1.3%)であった。HPV陽性中咽頭癌は側壁に多く発生し,非喫煙者,非飲酒者に多い傾向が認められた。正常口蓋扁桃ではHPVの感染は認められなかった。ハイブリッドキャプチャー2法を用いたブラッシングによるHPVの検出はPCRと比較すると,感度90.7%,特異度97.1%であった。

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© 2011 日本頭頸部癌学会
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