頭頸部腫瘍
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高齢者頭頸部癌の検討
奥村 隆司前田 一松永 亨吉田 淳一伊東 真人佐々木 良二
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キーワード: 高齢者, 治療, 予後, 生存期間
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1989 年 15 巻 2 号 p. 138-142

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抄録

過去10年間に当科を受診した80歳以上の頭頸部癌新鮮例31例を対象とし治療上の問題点について検討し高齢者医療について文献的考察を加えた。全症例696例のうちの4.6%で, 男26例, 女5例であった。原発部位別にみると喉頭12例, 口腔8例, 下咽頭5例, 鼻副鼻腔4例, 上咽頭1例, 耳下腺1例であった。治療内容は, 放射線単独群17例, 手術単独群5例, 放射線+手術群1例, 姑息治療群8例であり, 1次治療後の制御率83% (19/23) であった。生存期間をみると根治治療群 (23例) の中央値は24カ月, 未治療群 (8例) は11.5カ月であった。我々は高齢者といえども根治可能例には積極的に治療姿勢が必要だと考えている。

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© 日本頭頸部癌学会
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