1990 年 16 巻 2 号 p. 1-6
頭頸部腫瘍に対し recombinant Interleukin-2 (rIL-2) の局所投与と抗癌剤の動注の併用による免疫化学療法を試み, その有用性を検討した。rIL-2局所投与のみにて口唇癌2例に Complete Response (CR), 舌癌1例に Partial Response (PR) が得られ, 15%の有効率であった。その後の抗癌剤の動注によって82.4%の有効率が得られ, CR症例も多く認められた。rIL-2局所投与と引き続く動注化学療法は頭頸部癌集学的治療の一環として有用であると思われた。