頭頸部腫瘍
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下顎歯肉扁平上皮癌の臨床的研究
III. 所属リンパ節転移症例の原発巣の臨床像および病理組織像について
堀越 勝草間 幹夫岸 豊子小野 富昭藤林 孝司名倉 英明榎本 昭二岡田 憲彦
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1990 年 16 巻 2 号 p. 119-125

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抄録

下顎歯肉扁平上皮癌患者28例の原発巣の臨床像および病理組織像とpNとの関連性について検討し, 以下のような結果を得た。1. Tの進行度とpN陽性率は必ずしも相関しなかった。2. 原発巣の視診型が潰瘍型のpN陽性率 (55.6%) は, 隆起型のそれ (30.0%) より高値を示した。3. X線的骨吸収度あるいは骨吸収像とpN陽性率との関連性は明らかではなかった。4. 浸潤様式が小胞巣性のpN陽性率 (58.3%) は, 大胞巣性浸潤症例のそれ (38.5%) より高かった。5. 所属リンパ節転移は28例中の13例 (46.4%) で, そのうち顎下リンパ節のみへの転移は10例 (35.7%) であり, pN+の13例中の10例 (76.9%) が顎下リンパ節のみへの転移であった。

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© 日本頭頸部癌学会
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