頭頸部腫瘍
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当科における腺様嚢胞癌症例の検討
浅井 昌大菅澤 正
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1990 年 16 巻 2 号 p. 12-15

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抄録

東京大学医学部付属病院耳鼻咽喉科における10年間の腺様嚢胞癌34症例について検討した。発生部位は, 鼻副鼻腔9例, 耳下腺8例, 顎下腺2例, 口腔9例 (口蓋3例, 口腔底3例, 舌3例), その他6例であった。予後は, 34例中20例に再発が認められ, うち13例が死亡している。5年生存率は50%であり, 10年生存率は35%と不良であった。組織学的に cribriform type (17例) と solid type (17例) に分類し, 比較検討したところ, 前者は5年生存率が67%であるのに対し, 後者は29%と有意な差が認められた。発生部位によっても予後に差が見られ, 大唾液腺原発は他に比べ予後が良好であった。化学療法の有効な例があり, 今後期待される。

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© 日本頭頸部癌学会
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