頭頸部腫瘍
Online ISSN : 1883-9878
Print ISSN : 0911-4335
ISSN-L : 0911-4335
当科で経験した聴器癌10例についての臨床的検討
波田野 洋一花沢 秀東 紘一郎戸川 清今野 昭義
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 16 巻 2 号 p. 138-142

詳細
抄録

当科開設以来の16年間に経験した10例の聴器癌について検討した。原発部位は耳介4例, 耳介・外耳道1例, 外耳道2例, 外耳道・中耳2例, 中耳1例であった。外耳道骨部より内方に腫瘍が存在するかによって聴器内癌, 聴器外癌とする臨床分類があるが, この分類によると, 聴器内癌6例, 聴器外癌4例であった。この分類法は, 臨床像, 治療方法, 予後を考える上で有用と考えられた。外耳道深部または中耳原発と考えられる聴器内癌3例のうち2例に慢性中耳炎の既往があり, 関連性が想像された。当科では外科的切除を第一選択としてきたが, 全症例の Kaplan-Meier 法による5年生存率は66.7%と満足すべき成績であった。

著者関連情報
© 日本頭頸部癌学会
前の記事
feedback
Top