頭頸部腫瘍
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70歳以上の口腔中咽頭癌患者の検討
野崎 智嗣井上 健造納 一功星野 鉄雄西端 和哉天津 睦郎
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1990 年 16 巻 2 号 p. 30-33

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抄録

昭和41年1月より昭和62年2月までの21年間に当科を受診した70歳以上の口腔中咽頭癌新鮮例175例を対象とし, 治療およびその転帰を検討し, 文献的考察を加えた。原発部位では舌70例, 口蓋扁桃19例, 口腔底19例であった。病期分類ではIII期とIV期で69%を占め, 病期進展例が多かった。治療内容は根治治療111例 (63%) で, うち放射線治療は85例で, 手術治療は26例であった。生存率でみると, I~III期とIV期, また80歳の前後で大きく違いがあった。病期分類がIII期以下で, かつ80歳以下の場合, 70歳以下と同様に積極的に治療すべきと思われた。80歳以上あるいはIV期の場合, 予後を考え, case by case と思われた。

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© 日本頭頸部癌学会
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