頭頸部腫瘍
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上顎洞癌T1症例 (n=14) の検討
奥村 隆司有賀 秀治松永 亨酒井 俊一伊東 真人
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1990 年 16 巻 2 号 p. 40-43

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抄録

上顎洞癌T1症例14例について臨床的検討した。男9例, 女5例, 平均56.7歳で, 初発症状は主に鼻出血, 血性鼻漏, 頬部痛。平均罹病期間は7.4カ月であった。鼻Xpの上顎洞の片側性病的陰影は11例, 両側3例であった。発見の機会は試験開放術によるもの9例, 術前良性の病名で術後病理検査により癌と診断したもの5例であった。腫瘍存在部位は自然口部に10例, 外側上方2例, 不明2例であった。一次治療は放射線単独 (動注も含む) 8例, 放射線+手術2例, 手術単独1例, 三者併用3例であり, 再発は3例に認めた。片側性上顎洞陰影と鼻出血は要注意であり, 積極的に試験開放し, 癌の早期発見に努め, 早期癌であっても十分な治療が必要だと考えた。

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© 日本頭頸部癌学会
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