頭頸部腫瘍
Online ISSN : 1883-9878
Print ISSN : 0911-4335
ISSN-L : 0911-4335
転移リンパ節と頸動脈との関係についてのCT診断
高橋 久昭内田 正興鎌田 信悦井上 哲生川端 一嘉中溝 宗永加藤 孝邦清水 佐和道
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 16 巻 2 号 p. 78-81

詳細
抄録

頸動脈との癒着が疑われる転移リンパ節を有する頭頸部扁平上皮癌患者41例について, 術前のCT所見と手術所見および病理組織像とを比較し, 頸動脈から腫瘍の手術的剥離が可能か否かについてのCT診断を検討した。
CT所見では, (1) 腫瘍に接する部分での動脈壁像の状態, (2) 腫瘍が動脈壁を取り囲む程度, の2点を診断基準に定めた。
その結果, CT像で腫瘍が頸動脈に接していても, ある程度, 動脈壁の確認ができる症例では剥離が可能であったが, 動脈壁の消失している症例や腫瘍が頸動脈を半周以上巻き込んでいる症例では手術を試みても腫瘍が残存した。
放射線治療後の症例では, 診断の難しい場合もあるが, 転移リンパ節と頸動脈との関係についての診断にCT検査はきわめて有用であった。

著者関連情報
© 日本頭頸部癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top