頭頸部腫瘍
Online ISSN : 1883-9878
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頭頸部癌機能的再建
量的再建と動的再建
吉田 豊一佃 守久保田 彰金子 まどか古川 政樹前川 二郎青木 文彦安藤 晋一郎古川 滋
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1990 年 16 巻 2 号 p. 98-102

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抄録

頭頸部のおもな再建の対象となる機能は“嚥下”および“構音”である。舌, 中咽頭, 軟口蓋の欠損が再建の対象となる組織である。舌では残存組織の運動を障害しない“大きな被覆皮弁”や, 舌でも運動すべき組織の少ない亜全摘以上の大きな切除例では嚥下・構音機能のために残存組織の小さな運動によりその機能を発揮できるように“volume”の付加を行った。中咽頭でもこれまでにも報告をみているが, volume を強調して再建し, 機能的にその意義が感じられた。軟口蓋再建では, 最近, 長掌筋腱付前腕皮弁などによる再建組織自体の運動する“動的再建”と仮称した再建を4例に行い, 鼻咽腔閉鎖機能獲得に予想以上の好結果を得ている。

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© 日本頭頸部癌学会
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