頭頸部腫瘍
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サイトカイン (TNF, IFN-γの抗腫瘍作用における増強効果の解析)
喜多 淳熊澤 博文山崎 典子堀 芳郎和田 安弘立川 拓也崔 信一山下 敏夫熊沢 忠躬河本 圭司
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1992 年 18 巻 2 号 p. 130-133

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抄録

頭頸部腫瘍細胞株 (HEp-2) に対するTNFとIFN-γの抗腫瘍効果を in vitro で検討し, さらにフローサイトメトリー (FCM) を用い, HEp-2細胞の細胞動態に及ぼす影響を検討した。
HEp-2細胞にINF-γ, TNFを各単独及び併用し, 一定時間培養後の細胞増殖曲線を求めた。その結果, IFN-γとTNFの抗腫瘍効果の増強が二剤併用により示唆された。細胞周期の解析で, 両者とも低濃度単独投与では, 軽度S期増加を認め, 濃度上昇に伴い, IFN-γ単独投与では late S期増加を, TNF単独投与ではG2M期増加の傾向を認めた。
両者併用群では著明なS期増加を観察し, S期ブロックの発現が示唆された。

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© 日本頭頸部癌学会
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